BTR5固有のBluetoothデバイスコントロール設定について

FiiO Musicの「Bluetoothデバイスコントロール」から、BTR5本体の設定値を調整することが可能です。※利用方法はこちら

Lowpass filter

搭載されているESS Tecnology製SoCに内蔵されているデジタルフィルターを調整するものです。主に音質に関連する項目で、音の立ち上がりや下がりに影響があります。8パターンから選択できます。

  • Sharp Roll-Off Filter
  • Slow Roll-Off Filter
  • Short delay Sharp Roll-Off Filter
  • Short delay Slow Roll-Off Filter
  • Apodizing fast roll-off filter type 1
  • Apodizing fast roll-off filter type 2

デジタルフィルターはイコライザーなどとは違い、特定の音声周波数を上下させるようなアプローチとは異なるもので、数学的なアルゴリズムになります。しかし現実には様々な理由から唯一絶対の解というものが存在しないため、複数の学術的アプローチがあり、異なったフィルターが複数存在します。「どれが一番良いのか?」という問いに対する客観的な答えがありません。お使いのイヤホン・音源・主観の好みによって選んでいただくものとなっております。

次の内容はFiiO製品にそのまま適用できるものではありませんが、ESS Tecnology社の技術者がかつて解説したデジタルフィルターに関する日本語訳です。この思想は現在のDACにも該当する部分は多く、概念を学ぶには有益なものとなっております。

デジタルフィルターの意義とResonessence Labsが複数のデジタル・フィルターを提供する理由

Distortion compensation

音質に関わる設定項目で、歪み補正を強くかけることが可能になります。補正を強めると一般的には暖色傾向の音色になる傾向があります。お好みで調整ください。

Clock divider

音質に関わる設定項目で、D/Aコンバーターが使用するクロック動作周波数を変更できます。

1/4 → 2/1 → 1 の順に高速動作する設定になり、一般的には高速動作を行ったほうが高いパフォーマスを得られますが、反面、バッテリーの消費量も増加するため動作可能時間が減ります。

  • デフォルト値は1/4
  • Bluetooth使用時は 1/4 を推奨
  • USBDAC使用時は 1 を推奨