FW1の電波信号品質はどうですか?接続は安定していますか?

FW1は高性能LDSラジウムヴァルチャーアンテナを採用し、最適に調整されています。したがって、そのRFパフォーマンスと一貫性は低コストのセラミックアンテナやFPCアンテナよりも優れています。通常の使用では信頼に値する品質で通信できます。

ただし、Bluetoothの周波数帯域と利用環境は複雑であるため、電波が混雑する複雑な環境で使用すると接続の安定性が影響を受ける可能性があります。以下の内容に留意ください。

  • 近隣に同様にBluetoothを使用する機器が多数存在する状況や、商業施設の無線機器が多数動作するロケーションでは、電波通信が混信するため、影響を受けやすくなります。また、人の往来や建物が少ないように見えても、指向性をもって届く電波もあったり、時間単位でオンオフされている電波などで一時的に影響を受ける場合もあります。症状が場所や特定の時間に紐づくかどうかを留意いただきたく存じます。
  • 送受信機器の間を遮るものがないようにし、可能な限り近接する位置関係で使用してください。筐体をできるだけ物体で覆わないようにしてください。特に人体や金属で覆ってしまうと影響が大きくなります。
  • スマートフォンにケースをつけている場合、途切れが起こっているのならば非金属製の素材のものを使うなどの対応をお願い致します。電波が遮断され途切れやすくなる場合があるためです。
  • スマートフォンで使用している複数アプリケーションで同様の症状が発生するのか切り分けをお願い致します。ストリーミングサービスなど同時に通信処理が発生しうるものでは、スマートフォンの処理性能が十分ではないために、電波環境とは関係が無く途切れやすくなるシチュエーションがあります。オフラインダウンロードして使うなどで切り分けをお願い致します。アプリケーションが要求する処理性能に対してスマートフォンが非力であると切れやすくなる場合があります。
  • 使用するコーデックによって時間軸において要求されるデータ通信量が増減します。一般に音質が良いとされるaptXでは要求量が多いため、比例して途切れも起きやすくなる傾向があります。そのような場合はSBCを使用するか、SBCでも改善されない場合は、設定可能な端末であればAACを用いるなどの運用が適切な場合があります。コーデックを選択する機能や設定はトランスミッター側(ペアリングする再生機側)が担うものであるので、繋ぐ側の機器のマニュアルや仕様をご確認ください。設定メニューに存在しなくとも、Android端末では開発者オプションから設定可能な機種もあります。
  • コーデックを変更する場合、必ず送信側機器のBluetoothをオフにするか、左右両方のイヤホンを充電ケースに収めて電源をオフにして、そのあと改めてオンにして再接続を行ってください。Bluetoothの仕組みとして、再接続を行わないと設定変更したコーデックが反映されないためです。
  • aptXを使用時に極めて通信環境が悪く安定していないとき、音声が復帰するときにノイズのようなものが発生することがありますが、コーデックの仕組みに起因するもののため、原理的に完全には回避することができません。 機器の不具合ではないため、どうしても発生させたくない場合は、別のコーデックを使用することなどを検討ください。