K9 ProでMQAをデコードする方法

K9 ProはMQAに対応していますが、MQA Rendererに相当する実装であるため、MQAを利用するにはMQA Coreデコードに対応したスマートフォンやプレーヤーといったMQA対応トランスポート機器を用意する必要があります。スマートフォンで利用する場合は再生アプリケーション自体がMQAに対応している必要もあります。

MQAデコードはUSB入力のみに限られることにご注意下さい。CoaxialやOptical入力されるデータについてはMQAをデコードすることが出来ません。例を挙げると、CDプレーヤーでMQA-CDを再生してS/PDIF出力したデータをK9 Proに入力してもMQAとしては利用できません。

スマートフォンでの設定例

FiiO LT-TC1などのType-Cケーブルを使用し、K9 Pro側面のType-C端子と接続します。K9 ProをUSB入力に切り替え、MQA Coreデコードに対応するアプリケーションを用いて再生を行ってください。

※ 代理店ではiOS版Roon v1.8及びAndroid版USB Audio Player Pro v6.0.2.9以降(MQAオプションのアプリ内購入が必須です)を用いて動作確認を行っており、推奨する環境になります。iOS版Roonは単体では使用できません。Roon用のシステムを事前に構築する必要があり、詳しくはメーカーのホームページやマニュアルをご確認ください。Roonのシステム構築自体に関するテクニカルサポートは行っておりません。

※ FiiOが提供しているGoogle Playに存在するFiiO MusicはMQAデコードに対応しないため利用することができません。一方、FiiO M15やM11 Plus LTDなどのMQA対応プレーヤーに搭載されているFiiO MusicはMQAデコードに対応します。

※ 変換アダプタを介する構成はトラブルに見舞われる例が多いことからお勧めしません。

Roonでの設定例

「Device setup」内の「MQA capabilities」を「Renderer only」に設定して下さい。この設定によってMQA CoreデコードはRoon Core側で行われ、以降のデコードプロセスがK9 Proで行われます。

Audirvanaでの設定例

「オーディオ設定」で「MQAデバイスの自動検出」を有効にするか、有効にしても正しくK9 Proが認識されない場合には「DACはMQAとして認識されず、次のように使用します」というオプションで「MQAレンダラー」を選択して下さい。 この設定によってMQA CoreデコードはAudirvana側で行われ、以降のデコードプロセスがK9 Proで行われます。