無音時や再生開始時にポップノイズが聞こえる場合について

KA3はスマートフォンなどのモバイル機器と組み合わせて使うことが想定されている機器となりますが、電力供給をそれらの機器から受けます。このときスマートフォン側の単位時間あたりのバッテリー消費が通常よりも増えるという影響がありますが、KA3は音声再生を行っていないとき(音声信号が入力されていないとき)には適宜スリープモードに入ることによってこの影響を低減する設計になっています。

KA3がスリープモードに移行するとき、イヤホンやヘッドホンを駆動するために動作していたアンプ回路の電力供給が断たれます。また、スリープモードから復帰するとアンプ回路からの電流がイヤホンやヘッドホンに対して流れますが、これらの影響によりポップノイズとして聞こえる場合があります。

音量がゼロであってもアンプ回路の電流オンオフによってイヤホン等の振動板に変化が生じるので、それが音として表出したものがポップノイズになります。原理的に起こるものになるので不具合ではなく、仕様になります。

このノイズの強弱は使用しているイヤホンのインピーダンスや能率といったスペックに左右されます。一般的にインピーダンスが低く能率が高いものは微弱な電流に過敏に反応し、小音量時の表現力に優れる反面、アンプのオンオフといった音声とは関係ない微弱な電流変化にも過敏に反応するために目立ちやすいという側面が存在します。よって、各々の機器が備える特性によって強弱が現れているものとご理解賜りますようお願い致します。