プレーヤーをコンピュータに接続した後、ストレージ/ SDカードにアクセスする方法

M6、M7、M9、M11、M11 Pro、M15といったモデルシリーズではMTPプロトコルを使用しており、MTPドライバというドライバがインストールされるまで、内蔵メモリ領域や挿入したMicroSDカードがコンピューターに正しく認識されない仕様となっています。

FiiO製プレーヤーにはApple社製 iTunes やSony社製 Media Go といったような楽曲管理アプリは付属しません。楽曲の転送にはMTPを使用して内蔵メモリ等に音楽ファイルをコピーするかメモリーカードリーダーを用いてmicroSDカードに音楽ファイルを転送頂くことになります。一般的にこれらの音楽ファイルのコピー作業はオペレーティングシステムに標準装備されたエクスプローラーやFinderといったツールで行って頂きます。

例としてM9での手順をご説明します。他の機種も流れは同様なので適宜置き換えてご使用下さい。

Windows

1)M9をコンピュータに接続すると、 ” FiiO MTP Driver ” あるいは ” FiiO driver “という名前のディスクがマウントされるので開きます。Windowsの場合はDドライブやEドライブなどのドライブレターを付与された領域として見えます。※パソコンに備え付けられたストレージ数によって表示は変わります

2)次に,Windowsコンピュータの場合は、「Windows」フォルダ内の「SAMSUNG_USB_Driver_for_Mobile_Phones_1590.exe」ファイルをコンピュータ上のローカルフォルダ(デスクトップなど)にコピーしてダブルクリックしてインストールします。必ず別の場所にファイルをコピーしてからインストールを始めてください。

Windows 10をご利用で「このアプリは保護のためにブロックされました」と表示される場合

Windows 10のセキュリティポリシーの変遷により、このようなエラーウィンドウが表示されてインストール出来ない環境があります。その場合、次のSamsung社のホームページより別途「SAMSUNG_USB_Driver_for_Mobile_Phones.exe」というものをダウンロードしてインストール作業を行ってください。

[Samsung] Android USB Driver for Windows

3) インストールが完了すると「FiiO M9」というような、機種名のアイコンが表示されます。ドライブレターが付与された領域としては見えませんので注意して下さい。表示されない場合、パソコンを再起動するかUSBケーブルを抜き差しして再度確認ください。

macOSX

Macの場合、“Mac \ OS MTP Client”フォルダに保存されているAndroid File Transferをインストールしてください。その後、M9の内蔵ストレージまたはSDカードにアクセスできます。(※動作条件はmacOSX 10.7以降となります。)Windowsでの手順と同様に、必ず別の場所にファイルをコピーしてからインストールを始めてください。

macOSX側の互換性問題などによりプレーヤー付属のAndroid File Transferが動作しない場合、Googleのホームページより現行のAndroid File Transferを別途ダウンロードして使用して下さい。

スマートフォン等とファイル同期を行うサードパーティー製アプリケーションがパソコンに導入されている場合、競合し正しく動作しない場合がありますのでアンインストール後に使用して下さい。(例:Sumsung製「Smart Switch」)

インストール完了した後はAndroid File Transferを起動するとFinderのような画面が表示され、プレーヤーの内蔵メモリあるいはmicroSDカードの領域が表示されますので、目的のファイルをドラッグしてコピーを行って下さい。

Android ヘルプ:パソコンと Android デバイス間でファイルを転送する

注意

M6、M7、M9の内蔵メモリは2GBであり、この領域はサードパーティ製アプリのインストールやファームウェアアップデートの作業領域としても使用されるため、実質データの格納領域として使用できる容量は極めて限られており、例えばファームウェアのアップデート作業中に容量不足となって更新ができなくなる場合があるので、音楽データはmicroSDカードに格納していただくことを強く推奨します。

またMシリーズのmicroSDスロットを使用したMTPプロトコルでのデータコピーは、昨今の高速読書きが可能なmicroSDメディアに対して読書き速度が十分ではない場合があります。作業を効率化するうえでは高速転送に対応したメモリーカードリーダーなどの周辺機器を別途使用されることをお勧めします。