よくあるご質問と回答

FW1 - FAQ

Bluetoothは無線通信技術であるため、原理的に遅延があります。

FW1はQualcomm Bluetoothチップを採用し、aptXコーデックをサポートしているため、それを用いる場合には遅延の問題は比較的適切に制御されます。

ただし、ゲームや動画を用いる一部のアプリでは遅延が目立つことになる場合が想定されます。動画についてはアプリ側でこれらの遅延を吸収して問題なく再生できるものもありますが、つまり程度の差はアプリ側の実装に左右されます。

設計にあたってはユーザーエクスペリエンスを十分に考慮しました。ダブルクリックで一時停止、長押しで曲を切り替えるなど、誤操作の可能性を減らすために特別なインタラクションデザインを作成しました。シングルクリックアクションはボリュームコントロールでのみ有効であり、エクスペリエンスには影響しないようデザインされています。

タッチ機能を目指して多くのテストと調整をメーカーは行いました。髪と汗は容易にはボタンに触れないようデザインされており、使いやすくなっています。

FW1の回路基板は、防水ナノコーティングおよび接着剤を使用しています。通常利用の範囲では雨や汗は防御されます。

ただし、これらのコーティングは絶対のものではなく永遠のものでもありません。製品を長く使うために、原則として水から遠ざけることをお勧めします。濡れたら出来るだけ早く乾かしてください。水没させるなどの浸水による深刻な損傷がおこった場合には製品保証対象外になります。

R(右)とL(左)どちらのイヤホンもスマートフォンとペアリングができるようになっています。

TWS(Qualcomm TrueWireless Stereo)では、片方のイヤホンがスマートフォンなどのデバイスとつながってマスターの役割となり、もう片方のイヤホンがマスターとつながることでステレオ再生される仕組みになっております。

一方、TWS+(Qualcomm TrueWireless Stereo Plus)は、2つともがデバイスと同時につながるようになっています。これらの技術情報は、次の専門媒体のホームページなどをご参考いただくことをお勧めいたします。

米Qualcommのシニア・マネージャーに話を聞く 完全ワイヤレスイヤホンを次世代のレベルへ導く新技術、「Qualcomm TWS Plus」に迫る

TWS+で使う場合には、両方をペアリングしなければなりません。通常、ケースから先に取り出した方がペアリングモードに入りますが、そのペアリング作業を終えた後、もう片方をペアリングモードにし、ペアリングを行う必要があります。一般的にはスマートフォン上でもう片方のペアリングを促すウィンドウが表示されますので、それに従うだけです。

TWS+未対応機器とつなぐときにも左右両方がペアリング可能になっているのですが、これはマスターとなるイヤホンを切り替えるマスタースワップという機能によるもので、バッテリー駆動時間の最大化を狙ったものです。マスターは様々な役割を担うために、バッテリー消費が大きい役割でもあります。マスタースワップを使うことで、この役割の切り替えとともに電力消費を均等化することが期待できるため、トータルでの駆動時間の増加に寄与します。

そのため、状況により接続済みBluetoothデバイスとしてスマートフォン側に見える機器名称が変化します。スマートフォンなどでは、初回ペアリング時に、ペアリング操作した側のイヤホンとは別のイヤホンをペアリング設定するかどうかという問い合わせウィンドウが出る場合がありますが、設定するよう選択肢を選んでください。両方ペアリング設定をしておくことでマスタースワップが有効となります。

マスター/スレーブの任意の切替方法については別のFAQを参照してください。

FW1は高性能LDSラジウムヴァルチャーアンテナを採用し、最適に調整されています。したがって、そのRFパフォーマンスと一貫性は低コストのセラミックアンテナやFPCアンテナよりも優れています。通常の使用では信頼に値する品質で通信できます。

ただし、Bluetoothの周波数帯域と利用環境は複雑であるため、電波が混雑する複雑な環境で使用すると接続の安定性が影響を受ける可能性があります。以下の内容に留意ください。

  • 近隣に同様にBluetoothを使用する機器が多数存在する状況や、商業施設の無線機器が多数動作するロケーションでは、電波通信が混信するため、影響を受けやすくなります。また、人の往来や建物が少ないように見えても、指向性をもって届く電波もあったり、時間単位でオンオフされている電波などで一時的に影響を受ける場合もあります。症状が場所や特定の時間に紐づくかどうかを留意いただきたく存じます。
  • 送受信機器の間を遮るものがないようにし、可能な限り近接する位置関係で使用してください。筐体をできるだけ物体で覆わないようにしてください。特に人体や金属で覆ってしまうと影響が大きくなります。
  • スマートフォンにケースをつけている場合、途切れが起こっているのならば非金属製の素材のものを使うなどの対応をお願い致します。電波が遮断され途切れやすくなる場合があるためです。
  • スマートフォンで使用している複数アプリケーションで同様の症状が発生するのか切り分けをお願い致します。ストリーミングサービスなど同時に通信処理が発生しうるものでは、スマートフォンの処理性能が十分ではないために、電波環境とは関係が無く途切れやすくなるシチュエーションがあります。オフラインダウンロードして使うなどで切り分けをお願い致します。アプリケーションが要求する処理性能に対してスマートフォンが非力であると切れやすくなる場合があります。
  • 使用するコーデックによって時間軸において要求されるデータ通信量が増減します。一般に音質が良いとされるaptXでは要求量が多いため、比例して途切れも起きやすくなる傾向があります。そのような場合はSBCを使用するか、SBCでも改善されない場合は、設定可能な端末であればAACを用いるなどの運用が適切な場合があります。コーデックを選択する機能や設定はトランスミッター側(ペアリングする再生機側)が担うものであるので、繋ぐ側の機器のマニュアルや仕様をご確認ください。設定メニューに存在しなくとも、Android端末では開発者オプションから設定可能な機種もあります。
  • コーデックを変更する場合、必ず送信側機器のBluetoothをオフにするか、左右両方のイヤホンを充電ケースに収めて電源をオフにして、そのあと改めてオンにして再接続を行ってください。Bluetoothの仕組みとして、再接続を行わないと設定変更したコーデックが反映されないためです。
  • aptXを使用時に極めて通信環境が悪く安定していないとき、音声が復帰するときにノイズのようなものが発生することがありますが、コーデックの仕組みに起因するもののため、原理的に完全には回避することができません。 機器の不具合ではないため、どうしても発生させたくない場合は、別のコーデックを使用することなどを検討ください。
  • 購入直後の状態では、充電ケース側のコンタクトピン(イヤホン内側の金色の丸部分と接触する3本のピン)に、透明の保護シールが貼られています。これは輸送時にバッテリーが不必要に放電されるのを防ぐために絶縁目的で貼られています。使用する前には剥がしてお使いください。
  • 充電ケース側のコンタクトピン、並びにイヤホン側の接触部分が皮脂などで汚れていると接触不良によって充電が開始されない場合があります。使用後はイヤホンを乾いた布などで定期的に清掃するようにしてください。また充電ケース側のコンタクトピンは、こまめに清掃する必要はありませんが、イヤホンからの汚れ移りなどがひどい場合などは綿棒を使用して優しく撫でるようにして清掃することをおすすめします。ただし力を込めると破損の原因になり製品保証対象外となるため、作業する際は十分ご注意ください。
  • サードパーティ製のイヤーピースなどを使用してケースに収めた際、高さが想定よりも高くなったためにイヤホンが浮いてしまい、コンタクトピンとの接触不良が起こる例もあります。そのような状況が疑われる際は、まずはイヤーピースを外してケースに収めて、充電が開始されるかを確認してください。
  • 充電ケースに対して充電するとき、パソコンに備え付けのUSBポートなどでは充電ケースに対して給電能力が十分ではない場合があります。5V 1~2AのUSB充電器を別途使用されることをおすすめします。

FW1を90dBの出力音圧で音楽再生する場合(一般的に聴覚を損なうことのない最大音圧= 6〜7レベルのiPhoneボリュームを想定):

  • aptXコーデックで音楽を再生する場合、マスターイヤホンのバッテリー寿命は約5〜 6時間
  •  AACコーデックで音楽を再生する場合、マスターイヤホンのバッテリー寿命は約7時間

上記の説明はマスターイヤホンのバッテリーライフです。マスターイヤホンがオフになった後、スレーブイヤホンは約2時間再生を続けることができます。したがって、マスターとスレーブのイヤホンを切り替えて使用すると、トータルでの稼働可能時間を延長できます。

充電ケースは両方のイヤホンを2回フル充電し、1つのイヤホンを3回フル充電することができます。

FW1のサウンドチューブの最大サイズは5.7mmです。したがって、内径が4〜5mmのイヤーチップを選択することをお勧めします。

接続上の不具合や、何らかの不調を感じたときは初期化をお試しください。改善される場合があります。

  1. イヤホンを充電ケースに入れ、ケースを閉じてから再び開き、充電ケースでイヤホンの電源が入っていることを確認します。
  2. イヤホン両側のタッチボタンを同時に8秒間押しつづけながら、イヤホンを充電ケースに入れておきます。8秒間正しく押せていれば左右のイヤホンのLEDが青色で高速点滅を始め、暫く待つと赤色に戻ったあと消灯します。
  3. イヤホンを充電ケースから取り出し、それらを互いに近くに置きます。イヤホンは接続完了のプロンプト(接続完了の音声案内)を出す前に、自動的に相互にペアリングを試みます。このときもLEDが青で高速点滅して左右イヤホン同士が通信を行います。そしてこの相互通信が完了すると初めて初期化が行われます。
  4. 高速点滅が終了すると初期化が完了し、マスターイヤホンがペアリングモードに入り、スマートフォンへの接続を開始します。接続に成功するとイヤホンは通常どおり使用できます。

FW1の片側しか接続できない場合は、左右のイヤホンが正常に接続されていない可能性があります。左右のイヤホンを充電ケースに戻し、電源を切ります。そして、それらを取り出して再試行してください。これで問題が解決しない場合は、以下の手順に従って工場出荷時の設定を復元し、再度ペアリングしてください。

  1. 充電ケースを開き、両方のイヤフォンの電源を入れます。購入後初めて使用する場合右のイヤフォンがデフォルトでマスターチャネルになり、スマートフォンに接続されます。通常の使用では、箱を開けると最初に充電されたイヤホンがマスターになります(ランダム)。
  2. 両方のイヤフォンがオフになっている場合、最初にオンにされたものがスマートフォンに接続されるマスターチャネルになります。
  3. 使用中にマスターチャンネルを切り替える必要がある場合は、元のマスターイヤフォンを充電ケースに戻し、電源を切ります。このとき、もう一方のイヤフォンは自動的にマスターチャンネルになり個別に使用できます。もう一方のイヤフォンを充電ケースから取り出すと自動的に接続されステレオリスニングが可能になります。

ヒント:マスターチャネルは多くの電力を消費するため、マスター/スレーブスワップを行うとトータルでの稼働可能時間が向上します。

FW1はQCC3020 Bluetoothチップを使用し、Bluetooth 5を実装しています。aptXコーデックとcVc 8.0コールノイズキャンセリングをサポートしています。

留意事項

FW1はPINコードが必要な機器とはペアリングできない可能性があります。Bluetooth規格は下位互換性がありますが、ペアリングする側の機器はSSP (Simple Secure Pairing)モードに対応する必要があるため、結果的にPINコードでの接続を必要とするBluetooth2.0以前などの古い機器とは接続に問題が生じる可能性があります。

いくつかの製品には,リチウムイオンバッテリーが使用されております。使い方を誤るとバッテリーの寿命を縮めたり,故障の原因となります。

高温になる場所に放置しない

リチウムイオンバッテリーは,極めて高温の状態下で放置すると,劣化(容量低下)する特性を持っています。機器の動作に伴う発熱については織り込み済みで設計されているため問題はなく,心配頂く必要はありませんが,機器の周辺温度が極めて高くなったり,筐体に触れることで高温が伝導される状況は好ましくありません。

  • 車内やダッシュボードなどの高温になる場所に保管・放置しないようにしてください。
  • 製品をお客様ご自身で分解することは危険であるため行わないでください。
  • 熱がこもるカバンの中に長時間入れたまま動作させないでください。
  • 他の発熱源と接触させることはできるだけ避けてください。ポータブルアンプとプレーヤーを重ねる場合などは,耐熱・断熱シリコンパッドなどの,なるべく熱伝導率が低い厚手のものを挟むことをお勧めいたします。