よくあるご質問と回答

BTR3K - FAQ

本稿はFIIO製Android OS搭載デジタルオーディオプレーヤー、またはAndroid OS搭載スマートフォンでFIIO製USBDACを使用するシチュエーションにおいて、Apple Musicサービスを利用する際についてよくある質問と回答を記載致します。

各種ストリーミングサービスおよびそのクライアントアプリケーションについては仕様詳細が公開されていないため、あくまで結果から推察された内容と、FIIO製品の仕様が一部含まれますことをご留意下さいますようお願い申し上げます。

USBオーディオ出力が使用できない場合がある

AndroidデバイスでUSBDACを使用する場合、各アプリケーション自体にUSB Audio Class 2.0準拠のドライバーソフトウェアが内包されてない場合には利用できない場合があります。3.6.0(1118)の時点ではApple Musicアプリ自体にUSBDACドライバーソフトウェアが内包されていないので、Apple Musicはスマートフォンに接続されたUSBDACを認識することが出来ず使用できないことがあります。

ロスレスやハイレゾロスレスで再生出来ないことがある

FIIO製プレーヤーではApple Musicアプリのバージョンが 3.6.0 (1118) 以降であるときに動作することを確認しています。Google Playからアプリを最新の状態とするようにお願い申し上げます。それより以前のアプリバージョンではロスレスやハイレゾロスレス再生に対応しておりません。Apple Musicでロスレスやハイレゾロスレスを再生するには、Apple Musicサービスにおける契約内容だけではなくApple Musicアプリが対応するバージョンであることが必要です。

また、FIIO製品をUSBDACとしてスマートフォンに繋いで使用したときに出力されるサンプリング周波数などが、スマートフォン側の機能実装に左右されます。一部のカスタマイズされたAndroid OSを搭載したスマートフォンでは、楽曲毎にサンプリング周波数追従が可能なこともあるようですが、例外的であり、一般的にはハイレゾで出力されなかったり特定の周波数固定で出力されるケースが多く、ユーザーの意図した出力とはならないことが多いということに留意をお願い致します。

連続再生していると再生は続いているが無音になることがある

Apple Musicアプリ内の [設定] – [オーディオ] – [クロスフェード] を「オフ」にして下さい。初期値は「自動」になっていますが、このクロスフェード調整ロジックが正しく働かないことが原因と思われる症状になります。

Bluetooth通信は原則として1対1の関係で接続されます。そのため既にFiiO MusicあるいはFiiO Controlアプリにつながっている状態では、別のアプリではつながらないため、今接続しているアプリを終了させてから、他のアプリを開きなおして接続させてください。

また、これらのアプリで各Bluetoothデバイスの設定項目を利用するにはBLE(Bluetooth Low Energy)通信が必要なため、各アプリに位置情報権限が付与されていること、ハードウェアが対応していることが必要です。位置情報権限はGPSモジュールなどにひもづくため、それらのハードウェアが搭載されていない端末では利用できないことがあります。

作業にあたっての注意事項

※作業手順を間違えると、BTR3Kが起動しなくなるなどの状態に見舞われる場合があります。手順に従わない作業の結果や、作業に用いるパソコンに問題が潜在するなどの要因によってアップグレードに失敗する可能性があります。特に作業中のケーブル抜き差しは故障の原因となるため、各々の状態をよくご確認頂いた上で作業をお願い申し上げます。

※ファームウェアアップグレード作業を行った結果による不具合対応を修理依頼される場合は有償対応となります。原則として今現在の利用に不具合が生じていない限り、ファームウェアのアップグレードを無理に行わずとも使用を続けることに問題はございません。ファームウェア更新に伴う機能追加内容が必要であるかどうかについて各々良くご判断いただき、作業を行うことに不安がある場合には、アップグレードを行わない判断をすることもご検討ください。不具合修正内容についても実際に運用上不具合に見舞われていないのであれば、必ずしも適用頂く必要はありません。機能追加だけではなく仕様変更などに伴って使用可能だったものが使用不可になる場合もございますため、それらに留意して各々ご判断願います。

1.アップグレードツールをダウンロードします。

※BTR3KのファームウェアアップグレードツールはWindows用のみの提供となります。macOS用ツールはメーカーより提供されないため、macOS環境のみをお持ちの場合は利用することができません。原則として利用に不具合が生じていない限りファームウェアのアップグレードを無理に行わずとも使用を続けることに問題はございませんが、macOS環境しかないがファームウェアアップグレードを希望されるユーザー様は、個別にお問い合わせフォームよりご相談下さい。(有償サービス)

※Google Chromeを使用している場合、ブラウザ側の制約によって上記URLのファイルが左クリックではダウンロードできない場合があります。右クリックして保存するか、別のブラウザをお使いください。

2.ダウンロードしたファイルを解凍します。

Windows7以降であれば右クリックすると「すべて展開」というような解凍するための操作メニューが現れます。ダブルクリックはしないでください。その場合に表示されるのは一時的な内容が見えているだけで、解凍されていないことに注意してください。

解凍した際、以下の3種類が含まれていることを確認して下さい。

  • .dfuという拡張子を持つファイル
  • FiiOBluetoothDfu.exe
  • libという名前のフォルダ
解凍後のフォルダ表示例

拡張子が見えない場合はMicrosoft社のヘルプに従って表示されるよう調整することをお勧めします。

3.DFUモードへ移行します。

BTR3Kを「DFUモード」というファームウェアを書き換える専用動作モードへ移行させます。

※他のUSBアダプタ(特にaptXに対応したクアルコム社製CSRチップセット搭載Bluetoothアダプタ製品)を使用されている場合、誤動作の原因となる場合がありますので、パソコンからドングルを抜いて作業を行って下さい。ファームウェアのアップデート作業中にはUSBポートにドングルを接続しないようにして下さい。また、Bluetoothドングルも個別にチップセットドライバーをインストールする関係で、ファームウェアアップグレードツールと稀に競合して正しく動作しない場合があります。Bluetoothドングルの関連ドライバーを一端削除してから作業を行うか、Bluetoothドングルを使用していない別のパソコンで作業を行うことを推奨いたします。

※BTR3Kが何かのデバイスとBluetoothで接続状態になっているとDFUモードに移行しません。スマートフォンのBluetoothをオフにしたり、事前に設定メニューから明示的に切断するようにして下さい。

作業手順:

1.BTR3Kの電源をオンにします。このとき他のデバイスとBluetooth接続されないように気を付けてください。

2.マルチファンクションボタンと音量アップボタンを同時に押し続けます。正しくDFUモードに移行できたときにはインジケーターロゴが消灯します。

3.インジケーターロゴが消灯したらUSBケーブルでコンピューターと接続します。

4.FiiOBluetoothDfu.exe をダブルクリックするなどして管理者権限で起動します。

初回起動時、DFUモード用デバイスドライバーのインストールなどの初期動作が行われますので管理者権限で実行していないと失敗する恐れがあります。USBケーブルを抜かず「Start upgrading」のボタンが表示されるまでお待ちください。

コントロールパネルなどからデバイスマネージャを開き、ユニバーサルシリアルバスコントローラー配下に「CSR BlueCore in DFU mode」が表示されていることを確認します。

デバイスマネージャーに表示されない場合は以下のいずれかに該当しています。手順を最初からやり直してください。

  • DFUモードに移行せずにUSBケーブルでコンピュータとつないでいる。その状態ではUSB DACデバイスとしてコンピューターからは見えてしまいます。
  • コンピュータ側のUSBポートが動作不良を起こしている疑いがあるので別のポートへ繋ぐ先を変更する。
  • DFUモード用のデバイスドライバーインストールに失敗している。作業途中でケーブルを抜いたりソフトウェアを閉じたりしていないか、また何らかのアンチウィルスソフトウェアなどが誤動作してインストールを阻害していないかを確認する。

「Start upgrading」をクリックするとアップグレード作業が開始されます。

※何らかのエラーが表示された場合は、一般的にはDFUモードへの移行に失敗したままUSBケーブルをBTR3Kにつないでおり、アップグレードツールがBTR3Kを認識できていないことが原因です。もう一度DFUモードに移行する手順から改めて実行してください。解決しない場合は、エラーメッセージの詳細(英語の文章を改変したり省略したりせずにそのままの内容で)をサポートにお知らせください。

5.アップグレードが完了すると「Successful Upgrade」というメッセージが表示されたウィンドウに遷移します。「完了」をクリックして終了して下さい。

※「Successful Upgrade」と表示されないのに「完了」ボタンしか押せず、作業が正しく行えない場合

Bluetooth USBドングルが接続されている可能性が大です。特にaptXコーデック対応ドングルを使用していることが疑われます。これらはBTR3Kで使用されているSoCと同じBlueCoreという製品群が使用されている場合が多いため、同一のドライバーを使用する場合があり、BTR3Kと同時にパソコンに接続されていると競合します。必ずドングルを外して作業を行ってください。

5.USBケーブルを抜き、BTR3Kを再起動すると以後は通常通り使用できます。アップグレード後に再生が途切れるなどの何らかの不調が見られる場合には、FiiO Controlアプリから「Restore to default settings」を実行して初期化するか、音量アップボタンと音量ダウンボタンを約5秒間同時押ししてペアリング情報をクリアし、再設定して使用してください。

使用可能ですが、この種の分岐ケーブルは長さの問題に起因してコンピューターに認識されるまで時間がかかったり認識されない場合が起こりえます。もしそのような場合になったときには何度かケーブルを抜き差しするようにお願いします。

FiiOではLT-TC1の利用をお勧めしています。

BTR3をペアリングして接続した上でFiiO MusicならBluetoothデバイスコントロールをクリックしてデバイスの設定画面を表示します。詳しい表示の仕方は次のFAQを参考にして下さい。

右上の設定アイコンをクリックします。

ステータス

  • Version: BTR3Kのファームウェアバージョンを確認します。
  • Clear Paring: ペアリング情報を全てクリアします。
  • Retore to default settings: BTR3Kの各設定値を工場出荷時状態に戻します。
  • Shut down device: BTR3Kをシャットダウンします。
  • LDAC: この部分には現在動作している音声コーデックが表示されます。
  • VOL: 音量のステップ数を示しています。画像の場合は17です。
  • 100%: バッテリー残量が表示されます。画像の場合は100%(満充電)です。

Charge: このトグルがオンの場合、USBケーブルが充電機に繋がっているとBTR3Kが充電されます。オフにすると充電されなくなります。「Until device restarts(デバイスが再起動されるまで有効)」か「Always(常に有効)」のオプションが選択されます。 ※BTR3Kのバッテリー残量が低下すると自動的にこのトグルはオンに切り替わります。

RGB indicator: RGBライトをオン・オフできます。

Car mode: 車載モードが有効になっていると、USBケーブルからの通電に連動してBTR3Kの電源が自動的にオン・オフするようになります。

Wire function: インラインリモート機能付きイヤホン・ヘッドホンを使用するかどうかを設定できます。ただしボリュームコントロールはBTR3K本体のボリュームボタンで行うことに注意して下さい。

DAC Work mode: AK4377Aチップを搭載する機種専用設定です。Low PowerモードではDACチップの処理性能が低下するためダイナミックレンジが狭く制限されますがボリューム値を下げて使用すると通常に比べてバッテリーライフが約20%伸びます。

Idle poweroff: OFFにすると無効になり、時間を設定するとBTR3Kがどのデバイスにも接続されていない場合に限り指定時間経過すると電源が自動でオフになります。 ※接続されている限りは自動でオフにはなりません。

Select Bluetooth codec: BTR3KがサポートするBluetoothオーディオコーデックを選択します。スイッチがオフの場合(レ点が付かない状態)、そのコーデックは選択されなくなります。

この設定はあくまで接続先のスマートフォンなどが要求したときにBTR3K側では何を使わせるかという選択項目になります。選んだ物が必ず使用されるわけではないことに注意して下さい。BTR3Kの対応コーデックにSBCがあり選択不可になっていますが、規格上SBCは必ず使用することが定められているためです。たとえばスマートフォンがLDACに対応しないのにLDACだけスイッチをオンにして繋いだとした場合、SBCが使用されます。

Input priority: BluetoothとUSBDAC入力の両方が接続されている場合、どちらを優先するかを選択できます。

  • USBDACモードとして動作している場合、Bluetoothモードに切り替える場合には音楽アプリをシャットダウンするかUSBケーブルを抜く必要があります。
  • どのような状況でも音声入力では通話が最優先されます。

EQインターフェース

Equalizerタブからイコライザーを設定できます。プリセットとして、Pop、Rock、Dance、Metal、R&Bなどがあり、またUserではカスタム設定が可能です。

注:現在のBTR3Kの仕様ではLDAC使用時にはEQが有効となりません。

オーディオ設定インターフェース

Estimated output: 使用するヘッドホンの負荷と感度の値を入力することで、様々なBluetoothボリュームでの出力電力、出力電圧、および音圧をカウントさせることが出来ます。

  • Volume of BTR3K: BTR3のボリューム設定
  • Volume of tones: 呼び出し音
  • Volueme of call: 通話音量

Lowpass filter: DACチップにプリインストールされているデジタルフィルターを選択できます。デジタルフィルターは普段再生する曲のジャンルや好みによって評価が分かれるため、どれを選ぶかについてはお好みに従って選んで下さい。

Channel balance: 左右のチャンネルバランスを調整します。最大12段階の調整に対応します。

操作ガイド

一般的に使用される機能についての説明が記載されています。

インラインリモート

CTIA規格に対応します。ただしOMTPプロトコルを備えたヘッドセットはリスニングのみに対応します。

マイク

Androidベースの携帯電話は各アプリケーションや標準通話が利用できることが多いのですが、ファームウェア並びにアプリケーションに依存します。iOSではマイクを使用した通話のみが可能なアプリケーションが多数あり、ビデオ通話の時にはスマートフォン側のマイクが使用される場合があります。必ずしも期待した利用スタイルになるとは限らない点を留意下さい。

はじめに

iOSデバイスやAndroidデバイスでBTR3KをUSBDACとして使う場合、動作可否は組み合わせるデバイスに強く左右されます。特にAndroidデバイスはUSBDAC出力をサポートするかどうかデバイス毎に状況が異なるため事前に判断することは難しいものとなっています。本稿は使用する上での構成例をご紹介しますが、最終的にはやってみて初めて可否がわかる内容であることをご留意願います。

Android

  • CL06LT-TC1といった純正ケーブルの使用を強くお勧めします。
  • FiiO Controlアプリ、またはFiiO MusicでBTR3Kの充電機能をオフにすることを推奨します。
  • 推奨ケーブルを使用しなかったり充電機能をオフにしないとスマートフォンからBTR3Kに給電が行われるため動作しなかったり稼働時間が減ります。

iOS

  • Apple製カメラコネクションキットあるいはLightning to USB3 カメラアダプタと、USB 2.0 Type-A to Type-Cケーブルが必要です。
  • FiiO Controlアプリ、またはFiiO MusicでBTR3Kの充電機能をオフにすることを推奨します。
  • 充電機能をオフにしないとスマートフォンからBTR3Kに給電が行われるため動作しなかったり稼働時間が減ります。

スタンバイ

再生や操作をしていない場合、機器は自動的にスタンバイ状態に入ります。接続がない場合には約2分後に自動的にオフになります。何らかのデバイスと接続状態の時には自動的にオフにはならないことに留意して下さい。スタンバイ状態のバッテリーライフは約300時間です。

バッテリーライフ

AACコーデックかつ低ゲインモードで使用した場合、1.5時間の充電で約11時間動作します。LDAC音質優先で約8時間、LDAC標準で約9時間、LDAC接続優先で約11時間、aptXで約9時間となります。

アルミ合金ボディと表裏両面に2.5Dガラスを採用しており、通常使用の範囲では傷が付きにくい6H高度の物を使用しています。ですが鍵などの鋭く堅い金属と同じケースに保管して使うなどは避けて下さい。またリアックリップはABS素材で作られています。

ペアリングモード

青色と赤色のライトが交互に点滅しているときはペアリングモードになっています。初めて電源をオンにするかペアリング情報をクリアするとBTR3Kは自動的にペアリングモードに入ります。

新しいデバイスへの接続方法

BTR3Kがペアリングモードになっていることをライトで確認します。なっていない場合には再生/一時停止ボタンを5秒間長押しするとペアリングモードに入ります。スマートフォン側の一覧に「FiiO BTR3K」というものが表示されるので、それをタップして接続を完了します。

補足

接続に失敗したときや、動作が不安定なときはペアリング情報をクリアして改めてペアリングをおこなってください。音量ボタンの 「+」 と「-」 を5秒間長押しするとペアリング情報がクリアされ自動的に再起動します。

ペアリングを行うときは目的の機器以外のBluetooth通信機能をオフにするなどして1対1の状態を作り出すようにしてください。複数機器とのペアリング情報が保持できるが故に何らかの機器と接続したままの状態では正しくペアリング作業が出来ない場合があるためです。

概要

BTR3 / BTR5 / Q5sといったデバイスはアプリから各種設定が行えるようになっており、専用のアプリを用いるか、またはFiiO MusicのBluetoothデバイスコントロール設定より設定が可能です。方法はどちらも大筋同じであり、このエントリでは例としてFiiO Controlを用いる場合の手順をご紹介します。

Android版アプリの使い方

事前にAndroidデバイスとペアリングを済ませておきます。アプリを起動すると利用可能なデバイスの一覧が表示されますので、目的のデバイスをタップします。「接続解除」と表示された項目が「接続」に変わりますので、さらにタップすると次の画面に遷移します。

デバイスごとに設定可能な項目が表示されます。一部の機能では「?」アイコンをタップすることでヘルプが表示されます。

補足:デバイス一覧にμBTRやBTR1Kといったデバイスが表示される場合がありますが、これらは元からアプリに対応しない機種であるため、タップしたとしてもエラーが表示されて使用できません。

iOS版 FiiO Musicアプリの使い方

事前にiOSのBluetooth設定からBTRなどのペアリングを済ませておきます。その上でアプリを起動すると権限付与を求めるポップアップが表示されます。「OK」をタップして下さい。

iOsの場合、Bluetoothの権限許可後であっても自動ではBTRが接続されません。「Still not found your device?」というメッセージ画面のままになるので、ここでBTRの電源ボタンを押します。(Q5Sの場合はPAIRボタン)するとBTR5がタイル表示されますのでタップします。

画像のような画面になるので、ここでもBTRの電源ボタンを押し、しばらく待ちます。

しばらく待つとペアリング要求のポップアップが表示されますので、ペアリングします。直ぐにはポップアップが表示されませんので待つか、しばらく待っても駄目なら再度電源やPAIRボタンを押下して下さい。

補足:これら一連の操作が必要となるのは、アプリの通信はBluetoothオーディオ用のペアリングとは異なる方法で行われるためです。

以上で利用可能になります。次回以降はアプリのタイル一覧からデバイスを選んでタップすることで設定画面を表示することが出来ます。タイル一覧に表示されない場合は電源ボタンを押すようにして下さい。電源ボタンを押下することがアプリと接続を開始するトリガーになっています。

推奨するケーブルの仕様

  1. FiiO LT-TC1
  2. 【M11 / M11 Pro / M15 / BTR1K / BTR5】E-Markerの有無によらず使用可能だがE-Marker搭載品を推奨
  3. 上記2に該当しない製品はUSB3.2 Gen1あるいはUSB2.0用のE-Markerが搭載されていないケーブルを使用する必要があります。

動作条件があり,LT-TC1はOTGケーブルとなっており,規格仕様に従うためホストからクライアントに充電が行われます。FiiOの一部製品には充電機能をオンオフする機能があるため,充電機能をオフにすれば動作するケースが増えますが,組み合わせる機器によっては要求電力が増えるために,他社製品やスマートフォンとの組み合わせでは正しく動作しない場合があります。また,動作したとしてもモバイル機器ではホストのバッテリーを消費するため,ホストの動作可能時間が減ります。やってみて初めて可否がわかる類のものとお考えください。詳しくはLT-TC1サポートページをご参照お願い致します。

USB Power Delivery充電を行うにはUSB PDに対応した充電機を使用する必要があります。

また現在では,これまでに複数存在したUSB3.X規格がすべてまとめてUSB3.2として規定がされており,詳細な区分けとしてジェネレーション表記(Gen1やGen2など)が行われています。

Type-Cにまつわる周辺事情について

USBにおける端子は,物理的形状と通信規格を複数の組み合わせから選べるようになっているため,どの用途に作られたケーブルであるかを外観だけでは特定できませんが,特定の組み合わせにおいては厳格な規定がされており,Type-Cを用いる組み合わせが該当する例です。

Type-Cでは機能拡張に伴い大電流が流れることが予想されるため,特定のコネクター形状の組み合わせを用いることが禁止されていたり,それらを判断するための仕組みがケーブル側に必要になります。ですので安全性に配慮した品質の高いケーブルにはそれを担うためにケーブル側に専用の電子回路を搭載する事が行われており,それがE-Markerと呼ばれるものです。これはUSB Power Deliveryの枠組みで動作します。

一方,FiiO製品はコネクタ端子形状としてType-C端子を装備しておりますが,特にUSBDAC製品などはUSB2.0の枠組みで動作しております。USB Power Deliveryに対応しておらず,そのためE-Markerを搭載したケーブルと接続すると,ネゴシエーションが行われないためにデータ通信も電力も伝送されない状態になります。使用することができません。

E-Markerが搭載されているかどうかや,商品情報として明記するかどうかは各々のメーカーに依存している市場状況であり,サードパーティ製品でどれを使用していいかは第三者に判断することが難しいものとなっています。サードパーティ製を使用される場合は,これらの内容を踏まえて各ケーブルメーカーに事前にお問い合わせいただくことを強く推奨します。

  • Bluetoothは無線技術であるため、状況によりオーディオデータの送受信が間に合わず、原理的に音が途切れる場合があります。状況により避けようがないことを留意ください。
  • 近隣に同様にBluetoothを使用する機器が多数存在する状況や、商業施設の無線機器が多数動作するロケーションでは影響を受けやすくなります。
  • 送受信機器の間を遮るものがないようにし、可能な限り近接する位置関係で使用してください。筐体をできるだけ物体で覆わないようにしてください。特に人体や金属で覆ってしまうと影響が大きくなります。
  • 使用するコーデックによって時間軸において要求されるデータ通信量が増減します。一般に音質が良いとされるLDACやaptXでは要求量が多いため、比例して途切れも起きやすくなる傾向があります。そのような場合はSBCを用いるなどの運用が適切な場合があります。コーデックを選択する機能や設定はトランスミッター側(ペアリングする再生機側)が担うものであるので、繋ぐ側の機器のマニュアルや仕様をご確認ください。
  • aptXを使用時に通信が安定していないとき、音声が復帰するときにノイズのようなものが発生することがありますが、コーデックに起因するもののため回避することができません。機器の不具合ではないため、どうしても発生させたくない場合は別のコーデックを使用することなどを検討ください。

バッテリー残量がゼロになっています。

非常に多いお問い合わせでございますが,バッテリーがゼロ(完全放電)になっているか,またはゼロに近い状態からある程度充電が行われないと,電源ボタンを押しても無反応となります。数時間充電を行っていただきますようお願い申し上げます。

機種によっては、完全放電に近い状態となると,USBケーブルを電源に接続しても各種LEDの点灯がされなかったり,各種ボタンを押しても無反応になる場合がございますが,そのような場合でも充電自体は行われています。慌てずに,5V 2A以上のUSB充電器へ接続し,数時間そのままにしてくださいますようお願い申し上げます。また,USB充電器が十分な電源供給能力を満たせない,または不具合があるために充電ができていないという状況のお問い合わせも多くいただきます。別の充電器で改めて充電を試みるなどの対応もお願いいたします。

USBケーブルは製品付属品を使用して動作をお確かめ下さい。特にType-C端子を装備するプレーヤーでは,サードパーティ製に使用できないケーブルが存在します。

[FAQ] USB Type-C to Type-Cケーブルの使用における注意

microSDカードを抜いて起動するかをお試し下さい。

一部のmicroSDカードにおいて,想定以上の電力をプレーヤーに要求する物があることを確認しています。このようなカードを用いた結果,プレーヤーに過負荷が生じてしまい,電源が入らなくなったり,使用している途中に不意に電源がオフになったりという不安定な状況になります。このような場合が疑われるときにはmicroSDカードを取り出してプレーヤーが起動するかをお試し下さい。プレーヤーが起動するよう復旧した場合は,以後は該当microSDカードを使うことを控え,別のmicroSDカードを使用するようにして下さい。

BTRシリーズは,有線イヤホンを無線化する目的を想定している製品となっております。 すでに無線用として作られているBluetoothイヤホンなどを接続して使用することは出来ません。 その理由については,Bluetoothでのオーディオ通信を構成するデバイスの関連性をご理解頂く必要があります。前提として,通信には方向性があります。送る側と受ける側です。

Transmitter (トランスミッター)

送信側です。スマートフォンやデジタルオーディオプレーヤーなどの,音楽を再生する機器側が担うことが多く,Bluetoothイヤホンやヘッドホンをつなぐことが出来る機器が,この立ち位置になります。

Receiver(レシーバー)

受信側です。トランスミッターから送られてきた信号を受け取り,オーディオ信号に変換する役割を担います。Bluetoothイヤホンや,Bluetoothヘッドフォンがこれに該当します。一般的には,こちら側にDACも装備されており,デジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換する役割も担います。

BTRシリーズは,レシーバーに該当する機器のため,トランスミッターと接続することは出来ますが,同じレシーバーとは原理的に接続が出来ません。そのため,Bluetoothイヤホンなどは使用できないのです。

補足

原則としてトランスミッターとレシーバーは1対1の関係です。(BTRシリーズは該当しませんが)レシーバーとトランスミッターを兼ねるようなアダプターがあったとして,それを使い,スマートフォンからアダプターへ接続し,アダプターから更にBluetoothイヤホンなどへ橋渡しでつなぐ目的が出来るのではないかとの想定から,本件のような質問を頂くことが多いのですが,これは根本的に意味がない想定です。スマートフォンがBluetoothイヤホンを使用可能なら,スマートフォンから直接Bluetoothイヤホンに接続すればいいからです。間に噛ませる必要性がありません。

もし,”LDACやaptX HDなどのCodecが優れているから噛ませたい”ということだとしても,想定しているような動作にはならないので無意味です。結局は1対1の関係なので,間にアダプターを介しても全てのパスで同一のCodecが使用されるとは限りませんし,そのままパススルーされるとも限らないので,音質が向上するどころか,劣化することすら考えられます。

FiiO MusicアプリでBTR3/BTR5/Q5sを表示する手順は次のとおりです。主にBTRシリーズの手順として記載しますが、ファームウェア更新等々の項を除きQ5sも手順は同様になります。

※X5やX7シリーズの過去のファームウェアに搭載されていたFiiO Music Appでは使用できないため、これらのプレーヤーで使用したい場合には,先にプレーヤーのファームウェアを最新のものに更新して下さい。

1. BTR3を1.0(v1030)以降にアップグレードします。

方法については次の内容を参照ください。※BTR5には必要ありません。

2. HWAをOFFにするために,歯車アイコンを押して設定メニューに移動します。※Android版のみ

「HWA」という項目がOFFになっていなければ、タップしてOFFに変え,FiiO Musicアプリを終了したあと、BTRとの接続を一旦解除し、再度接続してから、改めてFiiO Musicを起動します。

現在、BTR3はHWAと互換性が完全ではありません。そのためHWAオプションがONになっていると、BTR3の設定を変更するためのメニューが表示されない仕様となっているため、OFFにします。また、Bluetoothコーデック設定は再接続時に有効になるため、BTR3の接続を切断した上で、FiiO Musicアプリを終了してから起動し直さないとHWAオプションが表示されないので、手順に従ってください。

3. FiiO Musicアプリの設定メニューに「 Bluetoothデバイスコントロール」というオプションが表示されます。

※画像では旧バージョンのため”FiiO BTR3”と表示されていますが、読み替えてください。

タップすると、BTRの設定メニューが表示されます。


4. iOS版 FiiO Musicアプリの場合

Android版のFiiO Musicとは異なり、iOS版のFiiO MusicではBTRとペアリングが完了していると「Bluetoothデバイスコントロール」という名称のメニューが表示されます。

①FiiO BT Controlメニューをタップして次の画面へ遷移後、BTRの電源ボタンを押下してしばらく待ちます。そうすると”Disconnected”表示ではありますが、BTRのタイルアイコンが表示されるはずです。表示されましたら、タイルアイコンをタップします。

②さらにBTRの電源ボタンを押すようにとのナビゲーションが表示されますので、表示に従い電源ボタンを押します。

Q5sをiOSで使用する場合はこの画面が表示されませんが、「PAIR」ボタンを約2秒押し込んで下さい。※長く押しすぎるとペアリングモードに移行してしまい失敗するので、押下を短時間にとどめて下さい。

③電源ボタンを押すと、ペアリングするかどうかというポップアップが表示されますので、ペアリングをタップします。

画面下部の赤文字の”Cancel”をタップします。そうするとタイルアイコンの表示が”Connected”となっているはずですので、改めてタイルアイコンをタップするとStatus画面へ移動できるようになります。

この操作を行って以降、「 Bluetoothデバイスコントロール 」をタップしてもBTRが表示されない場合は、まず②の手順にある電源ボタンの押下操作を行って下さい。それでもタイルアイコンが表示されない場合には画面右上のリフレッシュアイコンをタップして再検索するか、FiiO Musicアプリを終了して,BTRがBluetooth接続されていることを確認した上で、再起動してみることもお試し下さい。

いくつかの製品には,リチウムイオンバッテリーが使用されております。使い方を誤るとバッテリーの寿命を縮めたり,故障の原因となります。

高温になる場所に放置しない

リチウムイオンバッテリーは,極めて高温の状態下で放置すると,劣化(容量低下)する特性を持っています。機器の動作に伴う発熱については織り込み済みで設計されているため問題はなく,心配頂く必要はありませんが,機器の周辺温度が極めて高くなったり,筐体に触れることで高温が伝導される状況は好ましくありません。

  • 車内やダッシュボードなどの高温になる場所に保管・放置しないようにしてください。
  • 製品をお客様ご自身で分解することは危険であるため行わないでください。
  • 熱がこもるカバンの中に長時間入れたまま動作させないでください。
  • 他の発熱源と接触させることはできるだけ避けてください。ポータブルアンプとプレーヤーを重ねる場合などは,耐熱・断熱シリコンパッドなどの,なるべく熱伝導率が低い厚手のものを挟むことをお勧めいたします。

意図的に音量調整が同期されないよう設計されています。ボリュームレベルをより細分化して精度高く調整できるという利点があるためです。大きすぎるボリュームレベルに調整することは避けてください。ボリュームが小さすぎる状態になるというトラブルが減ります。また,BTR3などにはボリュームにはメモリ機能があり,再接続時などには音量を自動的に調節します。

Bluetoothオーディオでは送信前の音量を元にエンコードされて伝送されるので再生機器(トランスミッター)側でボリュームを絞るとダイナミックレンジが劣化します。最善の音質を得るには再生機器側のボリュームを最大にし、試聴音量をBTR側で調整する使い方をお勧めします。

現在のBluetoothデバイス通信技術では、原理的に遅延が発生します。ですが通常、音楽のみを聴くことにおいて実質的な影響はありません。

aptX-LLでおよそ40ミリ秒未満、その他のBluetoohコーデックで約50~100ミリ秒となっています。この値はあくまでBluetooth通信に要する遅延であることにご注意ください。Bluetoothで出力される前の段階に置いて、ペアリングする側の機器やソフトウェアでさらなる遅延が生じる場合があります。

対応するBluetooth Codec

  • μBTR: SBC,AAC,aptX
  • BTR1K: SBC,AAC,aptX,aptX LL
  • BTR3: SBC,AAC,aptX,aptX LL,aptX HD,LDAC
  • BTR3K : SBC,AAC,aptX,aptX LL,aptX HD,LDAC
  • BTR5: SBC,AAC,aptX,aptX LL,aptX HD,LDAC

DAC・アンプ構成

  • μBTR:CSR8645 + TPA6132A2
  • BTR1K: AK4376A
  • BTR3: AK4376A
  • BTR3K : AK4377A 2基
  • BTR5: ES9812P 2基

構成に伴い,ドライブ能力に差がありますので,組み合わせる予定のイヤホンなどのインピーダンスを事前にご確認下さい。ただしイヤホンのインピーダンスが推奨範囲内であってもイヤホン側の能率などのスペック差によって程度の差が生じますので、組み合わせにおいてご不安がある場合には店頭デモ機などで実際にお試し頂くことを推奨いたします。

  • μBTR::16~32Ω(推奨)
  • BTR1K: 16~100Ω(推奨)
  • BTR3: 16~100Ω(推奨)
  • BTR3K : 16~100Ω(推奨)※シングル・バランス共通
  • BTR5: シングル 16~100Ω(推奨),バランス 16~150Ω(推奨)

駆動時間目安 ※AAC利用時

  • μBTR::9時間
  • BTR1K:8時間
  • BTR3:11時間
  • BTR3K : 11時間
  • BTR5: 9時間 (ハイゲイン設定で使用した場合はこれより短くなります)

充電時間目安

  • μBTR:: 1.5時間
  • BTR1K: 1.5時間
  • BTR3: 1時間
  • BTR3K : 1.5時間
  • BTR5: 1.5時間

USBDAC機能

  • μBTR: なし
  • BTR1K: あり
  • BTR3: あり
  • BTR3K : あり
  • BTR5:あり

マルチペアリング数

  • BTR3 / BTR3K / BTR5 / BTR5:5
  • μBTR:2

※マルチペアリングはペアリング情報を保持できる数を示しており、同時に音声が再生される機能ではありません。

※ マルチペアリングしたとき、多くの場合で自動的に再接続する機器はそのうちの1台に限られます。それ以外は明示的に接続操作を行う必要があります。多くは最後にペアリングを行った機器とだけ自動接続が試みられます。

最新ファームウェアのご案内

  • 過去のファームウェアで追加された全ての機能と改善点は最新バージョンに搭載済みです

FW1.3

  1. アプリによるボタン操作モードの設定を追加しました(インラインコントロールの真ん中のボタンで曲のスキップを選択できるようになりました、この機能を使用するには最新バージョンのFIIO Controlアプリが必要です)
  2. 音量ボタンを押し続けると連続して音量を調整できるようになりました(ボタン操作モードが「音量ボタンを押し続けると曲をスキップする」に設定されていない場合に使用できます)
  3. OMTP規格のヘッドフォンを使用した場合に、電源投入後の起動処理が正常に完了しない不具合を修正しました
  4. BTR3Kと2台の機器を接続し、2台の機器で同時に再生や通話を行った場合に、音声がミュートになったり歪んだりすることがある不具合を修正しました
  5. パソコンとのBluetooth接続をした場合に、再生音の冒頭が欠けることがある不具合を修正しました
  6. 通話時の音量調整範囲を拡大しました(最大0dB、アプリで調整)
  7. その他のバグ修正

FW1.2

  1. Bluetoothデバイスの名前を変更する機能を追加しました(FIIO Controlアプリ→設定メニュー→カスタムデバイス名)。同様の機能は後にFIIO Music Appでも利用できるようになる予定です
  2. サウンドプロンプトを変更し、電源オンと電源オフを区別するようにしました
  3. HFPを介してコンピュータ/アダプタと接続した際に再生状態にならず、待機状態になった後に音声出力ができなくなる不具合を修正しました。
  4. 通話中に別の通話があった場合、通話中に声が聞こえなくなることがある不具合を修正しました
  5. USB DACモードで特定の操作を行うとEQが無効になることがある不具合を修正しました
  6. 車載モードでUSB機器と接続した場合に、しばらく電源を切った後に自動で電源が入らなくなることがある不具合を修正しました
  7. 充電中に消灯に設定してもインジケーターランプが点灯したままになっていた不具合を修正しました
  8. BTR3KをUSB DACとして接続した場合に、特定のデバイスが過剰な消費電力を警告することがある不具合を修正しました
  9. ペアリングレコードがクリアされていてBluetoothが接続されていない状態でUSB DACに接続した場合に、3分後に自動的に電源が切れてしまう不具合を修正しました
  10. USB DACのステータス表示を改善しました
  11. USBポートを介した接続を外して再接続した後のアイドル待機時間のカウントを改善しました
  12. 電源のオン/オフ、曲の切り替え、電話の着信拒否などの応答速度を改善しました
  13. その他のボリュームの問題を修正しました

注意:ファームウェアを最新のものにアップグレードすると、旧ファームウェアに戻すことができなくなります

USB Audioドライバーソフトウェア

FIIO USB Audio Driver v5.50.0 (Windows 10, Windows11)

  • exeファイルをダブルクリックし、表示される画面に従いインストールを行なってください。
  • メーカーの方針により、ドライバーのダウンロードに外部のオンラインストレージを使用しております。ご了承ください。
  • ご利用にあたってはFAQを合わせてご参照ください。
  • 機器の仕様上、OSには「FIIO Q Series」というデバイス名で表示されます。